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ウィンザーチェアとは

ウィンザーチェアについて

「ウィンザーチェアとは座面の板材に背棒と脚を差し込んで、すべて木で作られた椅子である。」

これがどうやら椅子のコレクターや研究者の間で共通に認識されている定義のようです。
もともとは農作業やガーデンチェアとして使われていた素朴な椅子、カントリーチェアが広まっていったと思われます。

ウィンザーチェアの名前の由来について


イギリスの首都ロンドンから北西に約50キロ、テムズ川の上流地域に、ハイウィッカムという町がウィンザーチェアの最大の生産地になります。
この町の南東20キロほどの所に、あの有名なウィンザー城があるため当時ロンドンで高級な様式家具を作っていた人たちから田舎風の椅子、地方で作られた椅子、ウィンザーから来た椅子と少し軽蔑したような感じで呼ばれていたようです。
それがいつしか「ウィンザーチェア」となり広まっていった。という話が一番有力な説だそうです。
余談になりますが、ウィンザー城は現在も女王陛下が週末をお過ごしになる公邸として使われています。

地方の地主や農民たちが日常生活に使用するために作られたまたは自分たちで作った シンプルな椅子(カントリーチェア)がウィンザーチェアの原点になります。

アンティークのウィンザーチェアを見ると圧倒されてしまいます。
特に初期(18世紀初め頃)に作られたシンプルでプリミティブな椅子を見ると、
色、ツヤ、キズ、歪み、形、周辺の空気までも、たとえようがない美しさがあります。
時の流れを感じずにはいられません。

椅子は座るための家具なのですが・・ついつい見とれてしまいます。


初期のウィンザーチェアを再現してみました。
ぜひご覧下さい。こちら


参考資料
「ウィンザーチェア 日本人が愛した英国の椅子」
「ウィンザーチェア大全」